10年間大学・専門学校でキャリアプランニングの授業を受け持ちながら、委託面接官もしつつ、新卒・第二新卒の就活や、再就職に関わってきました。
学生(求職者)を指導する側と採用する側、双方の目線で、時には耳障りの良くないコメントもあるかと思いますが、本音を伝えていきます。
コミュニケーション能力
就活シーズンになると毎年発表される、企業が求める人材像に「コミュニケーション能力」は常に上位(ほぼ1位)にあげられます。
おそらくは高校の先生からも事あるごとに言われ、メディアも興味本位でまくしたて、ほぼ洗脳状態かもしれません。
そんな勘違いの統計結果を真に受けた状態だと、就活の〝はじめの一歩〟を確実に踏み外します。
能力と言うとなんか特別感がありますが、コミュニケーションは能力ではなく技術です。安心して欲しいのは、コミュニケーションはちゃんと体系化されていますので、誰でも及第点を取ることが可能です。
料理に興味のない人でも、ちゃんと教わればできる、キャベツの千切りみたいなもんです。(リンゴ剥くより簡単)
コミュニケーションというワード
企業は入社後の人間関係を気にしますので、コミュニケーションというワードを出してきますが、そこがそもそも大きな間違いで、採用ロスの原因でもあります。私のような委託面接官はソコを修正する存在です。
そもそも、1,000人ほどの人事担当者にお会いしてきましたがコミュニケーションがちゃんと備わってる人は、記憶の中では10人程度です。
ではなぜコミュニケーションというワードが台頭するのか?それは一般的に耳慣れたわかりやすい表現だからです。
では本質は何か
人間関係で最も重要なのは『リレーション』です。これは持って生まれたものから、環境で培われたものまで、誰の中にも「4種類のリレーション型」が備わっていて、それぞれの種類に長所短所があり、その型は十人十色です。
私の就活授業の初日は、自分の型を見える化することから始まります。それをすることで、自分の取り扱い説明書が完成します。
- なぜいつも同じ失敗をしてきたのかが理解できる
- うまくいく人、トラブルった人の特徴と理由がわかる
- 苦手なタイプの攻略法が手に入る
- 本質的な長所を理解し、短所を補う方法が明確になる
- 相手や状況に合わせ、自分の言動をコントロールできる
この要素だけでも十分にES・履歴書・面接・集団面接・GWに対応できます。
一般的にコミュニケーション能力があると言われる人は、この4種類の型をその場の状況や、相手に応じて、的確に出し入れできる人のことを言います。
なので正しくは『リレーションコントロールに長けた人』を企業は欲しがっています。
次回は自分トリセツの基になる、リレーションに関して型別にお伝えしていきます。